~ 「母の看取り日記」篇について ~
‥‥現在母は、98歳。終末的な介護・医療をしてもらえるいわゆる「ナーシングホーム」と呼ばれる施設に令和7年6月下旬に入所し療養しています。言うなれば人生最期の期間を迎えている母について、その「日常の様子」と「家族の思い」・「家族がしてあげられること」、そして「看取り」についての知識・情報などをとにかく記録しておきたいと考え、これらを「日記」という形で掲載しています。私個人にとっての「記録」というだけでなく、「終末期(つらい言葉ですが)」にあるご家族の介護・看護をしておられる方の何か参考になることがあれば幸いです‥‥
〔7月某日〕(中旬)
〔主治医の往診があるので、その時間に間に合うように訪室。1時間半くらい滞在。〕
〇 そもそも食べる意欲・意志が衰えてきているのと、時々発熱(37~39度)もあり、1日1回の食事である昼食もなかなか食べれないことも多くなってきました。施設のケアマネジャーさんから、「食事の提供自体の継続についてどうしますか」と聞かれますが、どうしたものでしょうか…。主治医の先生に相談してみようと思います。
〇 主治医の往診がありました。栄養補給の点滴を血管が吸収できなくなってきて、むくみ・内出血・水膨れなどの症状が手足に出てきているとの判断となり、この1か月くらい行ってきた「エネフリード」という名前の栄養補給液の点滴は中止となりました。従って、今後は補水の点滴だけとなります。(1日500ml!?)
〇 この治療法の変更は、あっさりと先生に決められてしまいましたが、本人・家族にとってはなかなか重い決断です。栄養の経口摂取が少量しかできなくなっている現在の様態では、まさに生命の維持が困難になってくるということです。1日1回の食事と補助食品などの食べやすい物を少しでも多く採るように努めていかねばなりません‥‥。
〔7月某日〕(下旬(1))
〔夕方面会(孫である私の息子1人と一緒に面会、30分程度)〕
〇 母ではなく「姉」の見舞いが‥‥70代前半の私の姉が6月中旬に何と脳梗塞で緊急入院となり、私も週1回くらいのペースで見舞いに行っています。今週は、彼女の息子たちが体調を崩すなどして訪問できず、本日私が今週2回目の面会をしてきました。(「脳卒中」関係のことも機会があれば触れたいと思います‥) ということで、姉の面会の後に夕方母を訪問しました。
〇 今日は、家から独立し一人暮らしをしている私の長男が帰宅したので、一緒に訪問。訪室した長男(母にとっては孫)の名前を伝えると、一応認識してくれました。「大きくなった。」「色白だね」などの感想を漏らしていました…。
〇 手足が拘縮してきているので、左右の手足の状況を確認し、最後に握手をして退室しました。
〔7月某日〕(下旬(2))
〔午後面会(妻と2人で20分程度)〕
〇 声を掛けると目を覚まし、話をしてくれます。もはやこちらから来た者が誰であるか教えないとよくわかりません。頭の刺激になるからと「誰ですか~?」と聞くのは、本人にとっては答えるのが難しいことであり、かえって可哀そうな気がします…。息子である私の名前を告げると認識してくれ、「ありがとう」と言ってくれました。
〇 タオルケットを交換し、古い方を洗濯に持って帰りました。先週は、点滴がもはや抹消血管からうまく吸収できず、手足にむくみ、水膨れなどが生じていましたが、本日は皮膚の状態としては大分治まってきたようです。
〇 会話が途切れると、また傾眠に入ってしまいます。それを見届け退出しました。
〔7月某日〕(下旬(3))
〔午後面会(1人で仕事帰りに30分程度面会しました)〕
〇 栄養補給の点滴が中止されてしまい、口からの食事も昼食を数口(全量の1/5程度?)しか食べません。従って、さらに少しでも多く経口摂取をする必要があるので、「補助食品」(エンシュア・メイバランスなど)の栄養飲料、ゼリー・ヨーグルトなどの飲み込みやすいもの)を家族が持っていっています。
〇 ゼリー(4個パック)、ヨーグルト(3個パック)、プリン(3個パック)の計10個ほど、スーパーで買い持参。職員さんが冷蔵庫に保管し、適宜(1日1個程度?)内服薬と一緒に食べさせてくれています。私が面会で居る時は、食べさせてみてくださいと職員さんが置いていので、食事介助すると、。2~3口から半分くらい食べます。
〇 食事介助の経験はあまりありませんが、ベッド上部を45度くらいに起こして誤嚥(ごえん)しないようにして、一口ずつ食べさせます。4~5口が限界でしょうか。あまり食べる意欲がないようです。面会時には、毎回「食事やゼリーは、一口でも二口でも多く食べないと元気にならないよ」と言い聞かせてはいますが…
〔7月某日〕(下旬(4))
〔四肢の拘縮のため痛みもでてきているので、「訪問マッサージ」を定期的に受けることにする。〕
〇 ベッド上に寝たきりの状態であることと、両足両腕の拘縮が進み手足・指を伸ばすことが困難になっていることなどから、時折背中・腰・四肢に時々痛みを訴えます。総合病院に入院していた時から拘縮は始まっていますが、それに対する整形外科的な治療は行われず、いつのまにか症状が重くなっていました。
〇 時すでに遅しの感は否めませんが、このまま本人が痛がるのを放置しておくこともできません。主治医・ケアマネジャーと相談して、当該施設の他の利用者も施術を受けている「あん摩マッサージ指圧師」の先生に週2回訪問マッサージを行ってもらうことにしました。
〇 水曜と土曜の2回、各30分程度、拘縮箇所、背中、腰等をマッサージしてもらいます。かえって痛みが増すこともあり得るので、まずはお試しで7月中に2回来てもらうことにしました。私も1回立会ましたが、あまり無理をせず、痛みが出ないようにやさしくマッサージしてくださるので、安心しました。1回の施術あたり医療保険を使って500~600円の負担のようです。
【~kappaおじさんの独り言~】

kappaおじさん
通常の方法である抹消血管からの栄養の点滴が、液の滲出・むくみ・ただれ・水膨れなどが生じたことにより中止されました。本文でも書きましたが、経口摂取がごく少量になってきている患者にとっては、かなり深刻な事態です。
水分の点滴は皮下注射により何とか続けられてはいますが…。しかし、意識レベルはあまり変わらないので、家族としてはまだ希望を持ち続けています‥‥